新潟市立新津第三小学校が目指す姿
校長 間嶋 哲
新潟市立新津第三小学校は,「知性と笑顔あふれる小学校」を目指します。本物の教育,本気の教育,元気になる教育を行っていきます。
当校は昭和52年の創立以来,次の教育目標を一貫して掲げてきました。
やさしく かしこく たくましく |
一般的に学校の教育目標が3つ並ぶ場合,知徳体の順序で並ぶことが多いものですが,当校は,徳知体です。なぜでしょうか。その最大の理由は,「優しさ」が何においても最も大切であり,「優しさ」は知育徳育体育のすべての面に大きくかかわっているからと,私は考えています。
この教育目標を達成するために,以下の3つの重点目標があります。
『信頼し合って豊かな生活をつくる』 『思いや考えを伝えあって学習を深める』 『めあてをもって健康な体をつくる』 |
学校生活を送るうえで,子ども同士,教師と子どもとの信頼関係は,決して欠かすことができません。それを支えるのが,教職員と保護者との信頼関係,教職員同士の信頼関係です。また学習面では,旧来型の授業つまり,教師から子どもに知識を注入するだけの授業から脱却していく意思を示しています。学習を深めていくためには,思いや考えをまずは個々人で確かに持ち,その後,他者とコミュニケーションする必要があるのです。もちろん,思考するうえで基盤となる知識や技能も必須です。また健康面では,それぞれの子どもが,正しく自分の心と身体の状態を知り,そのうえで個別のめあてを持ち,一歩一歩改善していくことが,結果的には健康的な体や心を形成していくことにつながります。
ところで,当校の教育目標をあえて漢字にすると,『優しく賢く逞しく』です。日本語はとても複雑な面を有していますが,ある意味では,とても便利な言語です。漢字の成り立ちを知ると,そこに隠れている深い意味を推察することができるからです。ちなみに,「優」は,他人を思いやる気持ちを持った人を示します。つまり,単に表面的な優しさではなく,他者とかかわり,他者に寄り添える子どもを求めているのです。また,「賢」は,しっかりした財貨の意味を表しています。いわば,財産です。学校の場合では,友達という財産,知的な財産を増やしていくことを意味しています。最後に「逞」は,自分の考えを突き出して物事を進める事を意味しています。つまり,単に「逞しい体」「屈強な体」だけを求めているのではなく,自らの思いや考えを確かに持ち,外に発信し,積極的に行動につなげていくことを求めているのです。
新潟市立新津第三小学校は,これらの教育目標や重点目標の達成のため,誠心誠意,子どもと向き合います。